11月に和歌山大学で開催される林業経済学会2015年秋季大会の次の日に、現地で研究会BOXを開催します。
2004年に「紀伊山地の霊場と参詣道」としてユネスコの世界文化遺産に登録された高野山は、今年開創1200年を迎えました。世界各国から訪れる人々を惹きつける歴史文化的な遺産・背景の一方で、檀家の高齢化や参拝者の国際化の中で大きな転換を迎えています。その高野山の寺有林の施業・管理を担っているのが金剛峯寺山林部を出自とする高野山寺領森林組合です。寺領森林組合は、寺社仏閣用材を主目的とする森林施業を下地としながらも、時代の変化に合わせ、森林の再ゾーニング、車両系搬出間伐の導入や森林セラピー、「高野霊木」マーケティングによる製品販売といった挑戦を続けています。これらの取組は、他の林業地と同様に、森林所有者である金剛峯寺と森林管理者である寺領森林組合の位置づけの変化や課題、危機感に根差したものです。
研究会では、このような高野山寺領森林組合での一連の取組の概要をご紹介いただき、意見交換・質疑応答を行います。森林組合による施業地に加え、1200年大法会に向け、高野山で育てられた300年生桧を使用し再建された「中門」を中心とした檀上伽藍の拝観や、400年生の杉の巨木が立ち並ぶ奥之院での森林散策を行います。
地域文化と森林、森林所有者と森林管理者の位置づけを考えて頂く機会にできればと考えております。ぜひ、ご参加ください。
なお、下記のように、基本的には借り上げバスでの移動である事から、人数の事前把握が必要ですので、「事前予約制」とさせて頂きます。よろしくお願い致します。
■ 日時 2015年11月16日(月)7時(集合)~12時(解散予定)*終了しました
■ 場所 和歌山県伊都郡高野町 金剛峯寺・高野山寺領森林組合周辺
■ 内容 金剛峯寺檀上伽藍拝観、高野山寺領森林組合の森林管理(奥之院散策を含む現地見学)、森林セラピー、木材販売マーケティング戦略についての取組紹介
■ 参加費 3,000円前後を予定(学生参加費についてはできるだけ安価にすることを検討しております)
■ 参加人数 先着25名(借り上げバスの人数、ならびに現地視察対応の都合上、お申込みの先着順とさせて頂きます)
■ 移動手段 原則として、全員、借り上げバスで移動します。
自家用車にて行動される場合は、当日現地集合も可能ですが、バスにて移動する工程を予定しております。乗車可能人数の確定ために人数の把握が必要なため、申し込み時に必ず「自家用車にて現地集合」の旨、お知らせください。
■ 当日日程
7 時 :「JR和歌山駅東口バス乗り場」前 集合
8時半:高野山着、檀上伽藍、奥之院・三本杉散策、森林管理の説明
11 時 :高野山寺領森林組合の取組紹介と質疑(森林所有者との関係や森林セラピーや木材販売、今後の課題について)
12 時 : 解散
解散後の昼食、拝観は各自自由行動とさせていただきます。
なお、高野山から新幹線(新大阪駅)、大阪伊丹空港、関西国際空港へのアクセスは、 こちらをご参照ください。
■ 参考ホームページ
高野山寺領森林組合 http://club-premium-wood.jp/?p=128
高野山寺領森林組合Facebook https://www.facebook.com/jiryou.koyasan
mont-bell 高野山寺領森林組合紹介 http://club.montbell.jp/privilege/fshop/search/disp.php?shop_no=891296
ちいきのプロダクト高野霊木 http://chiikino.jp/koyareiboku/
※事前予約制について
研究会に参加を希望される方は、9月30日(水)までに、氏名、所属、社会人申込/学生申込の種別を記して、メールで下記申込先(新永宛)にお送りください。大変恐れ入りますが、借り上げバスの人数、ならびに現地視察対応の都合上、参加人数を25名に制限させていただきます。なお、制限する場合の参加者は先着順にて決めさせて頂きます。
【参加申込先・問い合わせ先】
新永智士(2015年秋季大会運営委員会、京都大学大学院農学研究科(マルカ林業株式会社))
E-mail:s-niinaga■knh.biglobe.ne.jp
*■を@に変換してください。