これまで6年間にわたり、筑波大学を中心とする東北国有林史研究グループと徳川林政史研究所とが共同して、全国の森林管理局にお世話になり、その歴史的資料を調査して目録化を図って参りました。その一端を報告するため、下記の研究会を企画いたしましたのでご案内申し上げます。
テーマ:「国有林史料の保存と活用にむけて」
私たちは、2001年度より全国の森林管理局が所蔵する史料調査を実施し、史料目録を作成している。調査の対象は林政統一までの歴史的資料に限定したが、所蔵点数の多い局では3千点~1万点を数えることができる。藩政史料から連続して保存している局もあり、国有林史研究はもとより、広く近世・近代の地域史、鉱山史、環境史の分野にとっても貴重な史料群である。今回は私たちの調査の現状と、各森林管理局の史料の特徴を明らかにし、今後の活用に向けて検討したい。
座長:脇野 博(秋田工業高等専門学校)
第1報告:「国有林史料の保存経緯と所在調査」加藤衛拡(筑波大学)
第2報告:「官林の直轄化と秋田県」成田雅美(筑波大学)
第3報告:「御料林の形成・展開と木曽地方」田原 昇(徳川林政史研究所)
第4報告:「九州森林管理局調査と所蔵史料の特徴」太田尚宏(徳川林政史研究所)
日時:2007年5月19日(土)13:30~16:30
会場:東京大学農学部1号館2F 8番講義室
参加費:500円
主催:林業経済学会、地方史研究協議会、徳川林政史研究所
共催:日本農業史学会、林業経済研究所
責任者:加藤衛拡(筑波大学 大学院 生命環境科学研究科)kato[at]sakura.cc.tsukuba.ac.jp