「人口減少期の農林地管理と合意形成」出版のお知らせ


 

香坂玲会員からの情報です。

 出版: 人口減少期の農林地管理と合意形成: 農林業生産と環境保全の両立を目指して

人口減少が進む縮退地域において、農林業の生産活動と環境保全、防災・減災機能のバランス調整が必要とされています。特に、所有者不明地の増加や法制度の課題が問題視され、農林業の多面的機能の評価と政策提言が重要な課題となっています。
 このような背景を踏まえて、三重県松阪市旧飯高町地域で実施された期間が3年半のプロジェクト「農林業生産と環境保全を両立する政策の推進に向けた合意形成手法の開発と実践」*(研究代表者 東京大学大学院農学生命科学研究科 香坂玲教授)では、科学とデータが果たす役割と課題を明らかにするため、住民との対話を通じて将来像の合意形成を行いつつ、地域資源の活用に向けたデータを収集し、ICTを活用したマッピング合意システムの作成を目指しました。
 本プロジェクトで得られた知見と経験は、『人口減少期の農林地管理と合意形成 農林業生産と環境保全の両立を目指して』にまとめられ、2024年8月16日発売予定(9月1日発刊)となっています。
 プロジェクトの過程では、データの収集と分析の課題に取り組み、農林業の知見を他分野に応用する可能性を探求しました。さらに、住民参加型の話し合いやフューチャーデザイン手法を導入し、地域課題の「見える化」を進めながら、地域の将来に関する議論を深めました。

 プロジェクトは、科学技術振興機構 社会技術研究開発センター(JST RISTEX)が実施する「科学技術イノベーション政策のための科学研究開発プログラム」(総括=山梨大学・山縣然太朗教授)の一環として実施された。
https://www.nakanishiya.co.jp/book/b10086839.html

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