林業経済学会2005年秋季大会(愛媛) 

大会日程
2005年11月11日(金)       理事会、評議員会
12日(土)       自由論題報告、テーマ別セッション、懇親会
13日(日)       自由論題報告、テーマ別セッション

大会プログラム
秋季大会プログラム(PDFファイル)

大会会場
愛媛大学農学部
愛媛大学の本部キャンパス(城北キャンパス)とは独立して別の場所(松山市樽味3丁目)にあります。ご来場の際にはお間違いなく。

大会に参加される方へ
◆大会ならびに懇親会に参加される方は、研究発表の有無にかかわらず、「大会参加申込書」に必要事項を記入して8月31日(水)(必着)までに大会運営委員会へ郵送して下さい。ファクシミリやEメールでの申込みは受け付けません。
送付先:
〒790-8566
 愛媛県松山市樽味3丁目5-7
 愛媛大学農学部内
 2005年林業経済学会秋季大会運営委員会
◆大会で研究発表をされる方は、「大会発表をされる方へ」もお読みください。
◆大会および懇親会の参加費は以下のとおりです。支払いは大会当日に会場の受付でお願い致します。
 大会参加費: 一般会員1,000円 学生会員500円
 懇親会参加費(予定): 一般会員3,000円 学生会員2,000円
◆本大会ではエクスカーションの開催を下記の3コースで準備しております。(申込者数によっては変更や中止をする場合があります)
 1.千本山魚梁瀬スギコース
 2.梼原町コース
 3.久万林業コース
 →詳細についてはこちらをご覧ください。
◆大会に関する連絡先:
 〒790-8566
 愛媛県松山市樽味3丁目5-7
 愛媛大学農学部内
 2005年林業経済学会秋季大会運営委員会
 E-mail: rinkei[アットマーク]agr.ehime-u.ac.jp

2005年秋季大会テーマ別セッションのお知らせ
テーマ別セッションは、以下の2部門を設定します。
◆テーマ1: 森林・林業・山村に関する長期見通し手法とその応用
〈趣旨〉
 グローバル化が進む経済環境の下で、森林・林業について適切な政策や経営戦略等の展開を図るためには、世界及び我が国の森林・林業・林産物市場の動向を的確に把握し、世界レベルから地域レベルに至るまで、広範な条件をふまえた将来変化の見通し情報を持つ必要がある。また、森林・林業政策について広く国民の理解と支援を得てゆくためにも、将来の森林・林業・林産物市場および山村地域の方向と政策効果について、シナリオ分析などによりわかりやすく提示してゆく必要がある。
 現在、世界的に森林・林業に関するデータ整備が進み、モデル開発の研究が進展しつつある。そこで、このセッションでは森林・林業・山村に関する長期推計手法について、また日本を中心としたその応用について、最新の研究成果やレビューを発表するとともに活発な議論を行う場をつくりたい。
 想定される報告は、森林資源、林業、林産物市場、木材産業、山村、林業労働力に関する長期推計などである。
コーディネーター: 永田信(東大),野田英志(森林総研),岡裕泰(森林総研関西)

◆テーマ2: 地球規模での持続可能な森林管理への課題
〈趣旨〉
 92年の地球サミットを契機に熱帯林を含む地球規模での全ての森林の持続可能な管理が課題となり、国連を中心とした累次のフォローアップ会合で議論が進められてきた。
 この間、モントリオールプロセスなど技術基準を開発する取組み、民間ベースの森林認証制度の展開、地域的な官民の連携の取組、G8を中心とした違法伐採問題への取組み、ITTOにおける2000年目標の追求など、様々な角度から、国を超えた持続可能な森林経営を追求する取組が行われてきた。また、気候変動枠組み条約や生物多様性条約など先行する国際環境条約なのかで、森林の管理に関する規定が重要な位置づけを与えられてきており、持続可能な森林管理の枠組みに影響を与える可能性を示している。
 現時点では、これらの取組にもかかわらず、地球規模での持続可能な森林管理の枠組みを実現する具体的な展望を持ち得ないでいるが、この間の取組は、森林問題が地球環境問題の課題としての認識を定着させ、我が国の森林管理にとっても国際的な視野をもたらすものであった。
 今年5月にUNFF会合で国際的な枠組みの評価についての議論が行われたという、節目にあたって、現時点で日本国内外の持続可能な森林管理を追求する取組をレビューし、①地球規模の持続可能な森林管理を実現するためのプロセスを解明するとともに、②これらの取組が、我が国の森林管理の政策と実際に与えるインパクトを明らかにすることとする。内容は以下の通りである。
 (1) 森林原則声明フォローアップのレビュー
 森林原則声明の国連の場でのフォローアップについては、今年5月に開催されたUNFF会合で条約問題が議論されて、一定の区切りができるので、この時点でモントリオールプロセス、モデルフォレスト、AFPなど我が国の取組も含めたレビューを行う。
 (2) 林産物貿易と持続可能な森林管理
 国際政治の舞台で、違法伐採問題に関心が集まるとともに熱帯林産出国を含むFTAの動きが進行するなど貿易と森林管理に関するテーマが浮上し、学術面でも貿易と林産物問題についての議論が進展している。これらの過程を分析し、貿易自由化と森林管理の関係を解明し、林産物輸入大国日本が貿易を通して輸出国の森林管理に影響を与える可能性を探る。
 (3) 国際環境条約と持続可能な森林管理
 気候変動枠組み条約、生物多様性条約、ワシントン条約などの現行の国際環境条約の中で、森林管理に関係ある規定が実施に移されるとともに、次のステップへの議論も進行している。これらの動きが、持続可能な森林管理を実現するうえでいかなる位置づけにあるかを探る。
 (4) 森林認証と持続可能な森林管理
 民間ベースで進められている森林認証の動きの意義と限界を明らかにし、官民あげた地球規模の持続可能な森林管理の枠組み実現へのプロセスの中での位置づけを明らかにする。

 コーディネーター: 藤原敬(全木連),岩本純一(愛媛大)

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