林業経済学会2004年秋季大会案内
秋季大会運営委員会委員長 餅田 治之
2004年林業経済学会秋季大会は，11月20日（土）および21日（日）の両日，筑波大学において開催されます。ついては，裏面にご案内するテーマ別セッションと自由論題の2つに分けて報告を募集しますので，発表される方は，以下の注意書きを一読の上，『林業経済研究』第50巻第2号綴じ込みの申込書（両面）に必要事項を記入し，8月13日（金）までに大会運営委員会宛に簡易書留で郵送してください。郵送以外は受け付けません。
1) 筆頭者としての研究発表は1人1件に限ります。また未発表，未投稿の内容に限ります。
2) 研究発表の筆頭者は，林業経済学会会員に限ります。会員でない方は，事前に入会手続きをおとりください。
3) 発表時間は，発表25分，質疑応答15分を予定しています。ただし発表申込み件数によっては，時間を変更する可能性がある点，あらかじめご承知おきください。
4) テーマ別セッションについても同様に，コーディネーターが時間調整を行う場合があります。また申込件数および内容によっては，テーマ別セッションと自由論題との間で調整をお願いする場合もあることを，ご了承ください。
5) プログラム作成に関して，発表時間帯の指定など個人的な要望にはお応えできませんので，ご承知おきください。
6) 使用できる機器は，OHPと液晶プロジェクターです。
7) 発表者は当日，A4で1枚程度の要旨とともに，必要に応じて資料を用意し，会場で配付してください。なお，大会運営委員会側の方でコピーはいたしませんので，あらかじめご用意ください。
8) 以上につきまして，今後個別に連絡をとることがありますので，発表申込書の連絡先の欄はすべて記入してください。
9) 大会参加費は，一般会員1500円，学生会員500円を予定しています。当日集金いたします。
10) 宿泊のご案内はいたしません。各自手配してください。
発表申込先：
〒305-8572
茨城県つくば市天王台1-1-1
筑波大学農林学系内
林業経済学会秋季大会運営委員会
本件に関する問い合わせ：
筑波大学生命環境科学研究科
餅田治之，志賀和人，増田美砂
TEL: (029)853-4610
FAX: (029)853-4761
2004年秋季大会テーマ
Ⅰ 林政分野研究の課題と展望
趣旨：
地球規模の環境問題が深刻化する中で，新しい世紀が始まり，日本の林政も森林・林業基本法のもとに大きく転換するに至った。今こそ，我々は，もう一度過去を振り返り，これまでの研究成果を正当に評価して将来の世代に伝えるとともに，芽生えつつある新しい考えの形成や明らかになりつつある新たな事実の発見も積極的評価し，各分野研究の充実と新しい発展を図る必要がある。
これまで，4回にわたる50周年事業特別セッションを開催してきたが，今回は，林業労働，林業生産構造，熱帯林，木材流通・木材産業，林業計量経済の研究分野に係わる報告を募集する。
連絡先：
笠原 義人
〒321-8505 宇都宮市峰町350
宇都宮大学森林科学科
Tel: 028-649-5535
Fax: 028-649-5545
E-mail: yoshitok@cc.utsunomiya-u.ac.jp
Ⅱ みんなの森とその維持・管理・利用
－方法論的コモンズの共通認識をもとめて－
趣旨：
日本では市場対応の森林・林業の「経営」体が衰退の一途を辿り，持続可能な森林・林業の「管理」が前面に出る時代を迎えている。そこで注目されているのが「コモンズ」「みんなの森」である。
「新しいコモンズ」においては，改めて「みんなの」の中身が問われている。「みんなの」にどのような意識（権利・責務・ルール・公共性・倫理など）が生まれようとしているのか，実体に即して報告しあうことが必要である。「伝統的コモンズ」での「みんなの」を保障する根拠やルール，衡平性，閉じ方（排他性）と開き方，など歴史から学ぶべきことも多い。従来からの森林経営が成り立たなくなりつつある中で，「伝統的コモンズ」の「経営」の実態も議論すべきだろう。発展途上国に限らず，いわゆる先進国の事例も含めた海外のコモンズに関する報告も歓迎する。
従来の共同体論，市民社会論，近代化論の再構築を図り，未来へ向かう社会に対してのイメージを共有し，そのもとでの森林・林業のあり方をデザインするための第一歩として，「みんなの森」に関する議論を始めよう。
連絡先：
井上 真
〒113-8657 東京都文京区弥生1-1-1
東京大学大学院農学生命科学研究科
E-mail: minoue@fr.a.u-tokyo.ac.jp
土屋 俊幸
〒183-8509 東京都府中市幸町３-５-８
東京農工大学大学院共生科学技術研究部
E-mail: toshit@cc.tuat.ac.jp