1.日程・会場等
○日時:2008年3月29日(土) 9時〜20時
○場所:東京農工大学府中(農学部)キャンパス J会場(2号館2階21号教室)
○日程:シンポジウム 9時〜16時30分
総会 17時〜18時
懇親会 18時〜20時 (生協食堂)
2.シンポジウム概要
座長: 小嶋睦雄(静岡大学)
報告:
1.川村 誠(京都大学) グローバル化する森林・林業と政策展開
2.伊藤幸男(岩手大学) 1990年代以降における木材生産・流通政策の展開と課題
3.堀 靖人(森林総合研究所) 森林経営・管理の担い手政策の展開
4.大浦由美(和歌山大学) 1990年代以降における都市農山村交流の政策的展開とその方向性
コメンテイタ:後藤 健(林野庁)・野口俊邦(信州大学)
○当日のご案内
・土曜日のため、構内の生協食堂は営業しておりません。当日は弁当を受付で販売する予定です。
・前日までの森林学会大会で設置予定の保育室は、森林学会大会運営委員会としては当日は設置しません。保育サービスをご希望の方は、できるだけ早く、下記連絡先にお問い合わせください。
○問い合わせ先:
2008年春季大会運営委員会 土屋俊幸(東京農工大学 toshit[at]cc.tuat.ac.jp)
3.趣旨
日本の林政は、今大きな転換期にある。そうした転換はおおむね1980年代末に始まり、1990年代に本格化し、2000年代に至って定着化しつつあるように思われる。「転換期」を特徴付けるこの時期に登場した個別の政策や現象を例示すれば、流域管理システム、緑の雇用、品確法、森林認証、バイオマスエネルギー、森林生態系保護地域、地方分権一括法、地球サミット、生物多様性条約、地球温暖化対策、グリーンツーリズム・エコツーリズム、森林ボランティアなどがあげられる。これらは、その政策や現象がこの時期に登場するに至った経緯・要因は、国内の森林、林業に内在するものから、地球全体の危機的状況への対応まで様々であるが、総じてこれまでの林政の枠組みに大きな影響を与えるものだった。
しかし、2000年代も終盤に差し掛かりつつある現在に至っても、我々は未だにこの時期を総体として把握する理論的枠組みを共有できずにいる。日本の林政はこの時期を境としてどう変質したのか?その総体としての特徴は何なのか?そしてこれからどのような方向に行こうとしているのか?どのような方向に行くべきなのか?こうしたことを議論しようと、われわれは「1990年代以降の林政の展開と今後の方向性」という統一テーマを設定した。
これまで、林業経済学会は、この時期の変化について、様々な側面からその実態を明らかにしてきた。今回は、そうしたこれまでの蓄積を踏まえて、あえて政策論の領域で議論をしたい。報告者(各論)には、現場の実態に精通した中堅・若手の研究者を起用し、彼らにあえて実態論を超えた政策論を語っていただこうと考えている。一方、総論報告者、座長、コメンテータには、ベテラン研究者、行政担当者を配し、総体的な議論ができるように配慮した。
各論のテーマは、木材生産・流通政策、森林経営・管理の担い手政策、都市・農山村交流政策の3点に絞った。各報告者には、この間の政策の変化の大要とその評価、そして今後の方向性について、批判的視点を持って検討していただいた。一方、総論は、個別の課題を網羅するのではなく、資源問題、市場問題、担い手問題、地域問題という枠組みの中で、どのような大きな変化が起きたのか、大胆に提示していただいた。なお、国有林政策は、日本の林政にとって非常に大きな問題であるが、大きな改革の直前であることから、今回は見送った。
今回のシンポジウムは、現在進行形の政策を評価するという「冒険」を敢えて行なおうとしている。会員諸氏には、その趣旨をご理解いただき、積極的で建設的な議論をお願いしたい。
4. 交通案内
東京農工大学府中キャンパス
(1) JR中央線
「国分寺駅(東京駅より快速で約45分,特別快速で約35分)」下車,南口2番乗場から「府中駅 (明星学苑経由) 行バス(寺91系統) 」約10分「晴見町」バス停下車
(2) 京王線
「府中駅(新宿駅より特急,準特急で約20分,ただし朝夕は余計に時間がかかる場合があります)」下車,北口バスターミナル2番乗場から「国分寺駅南口 (明星学苑経由) 行バス(寺91系統)」約7分「晴見町」バス停下車
(3) JR武蔵野線「北府中駅」から徒歩約12分
参考:東京農工大学:http://www.tuat.ac.jp/ 京王バス:http://www2.keio-bus.com/