第46回 研究会BOX:

  日本林業の行方―「林業構造」の過去・現在・未来―

 

 

報告者:川村 誠氏(元京都大学農学研究科)

演 題:日本林業の行方―「林業構造」の過去・現在・未来―

日 時:2017年4月26日(水)15時~17時

場 所:京都大学旧演習林事務室(共同会議室)
     旧演習林事務室は農学部総合館の北側にあります。


(報告の概要)
  90年代に入って、森林資源と市場との結びつきは大きく変化し今 に至るも変化の途上にある。かつて、70年代から80年代、国内市 場は、製品特性と価格の両面でハイエンド領域に向かい、各地に製 材産地を誕生させた。しかし、そのハイエンド領域で成立していた 生産流通の仕組み(産地構造)は、90年代後半を境に地滑り的な市 場変動の中で、一気にローエンド領域に投げ出され、対応できない まま、産地解体が進んだ。
  その結果、国内市場は、ローエンド領域における新たな市場形成 に迫られている。しかし、住宅建築に限らず建築分野そのものが、 従来の木材利用と大きく異なる姿を見せている。すなわち、集成材、 KD材、針葉樹合板、さらにはチップ利用と、低コスト化をスケー ルメリットで実現せざるを得ない需要構造への転換である。こうし た変化に対して、供給側の大型化に向けた投資、それも従来の投資 を超えた集中投資が進んでいる。山側における林業生産のあり方へ の影響も避けられない。
  今回の研究報告では、こうした大変動の行き先について、「林業構 造論」視点から考察を加え、参会者の議論に供したい。

 ※本報告は第38回森林・林業形成研究会として実施します。
 ※終了後、時間の許す方は百万遍界隈での会食に御参加下さい。

 連絡先:松下幸司(京都大学森林科学専攻)
      e-mail: matsu■kais.kyoto-u.ac.jp  (■は半角のアットマーク)