林業経済学会2011年春季大会のご案内
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 林業経済学会2011年春季大会を下記のとおり静岡大学で開催します。皆様の多数のご参加をお待ちしております。

【大会日程と会場】2011年3月28日(月)9時〜18時,静岡大学
9:00〜9:05  開会
9:05〜9:40  報告1 島本美保子(法政大学)マクロ分析なき林業経済学からの脱却に向けて(仮題)
9:40〜10:15  報告2 三木敦朗(信州大学)林業における資本・労働・土地所有の現段階(仮題)
10:15〜10:50 報告3 坂野上なお(京都大学)林業経済研究は木材需要の行方をどのように捉えるか(仮題)
10:50〜11:25 報告4 庄子 康(北海道大学)自然地域におけるレクリエーション研究の展開と今後の方向性(仮題)
11:25〜12:00 報告5 栗栖祐子(林業経済研究所)交流・グリーンツーリズムに関する研究動向と今後の課題(仮題)
12:00〜12:10 コメント 山本伸幸(森林総合研究所関西支所)
12:10〜13:30 休憩
13:30〜17:00 質疑応答,討論(報告者,コメンテーター)
17:00〜18:00 定期総会
18:00〜    懇親会
【統一テーマ】
林業経済研究は森林セクターにどう貢献するか−気鋭の研究者はこう考える−
座長:永田 信(東京大学)

【テーマ設定の趣旨】
 「学会名称・学会誌のあり方等検討特別委員会報告」(2009年3月27日)において,林業経済学会のあるべき方向として「単に政策論ばかりでなく,『理論的バックボーン構築のための原理的考察の深化,実証的データの収集,フィールドワーク,政策過程への洞察など,あらゆる次元での研究をバランスよく行う』こと」とし,「かつて林業経済研究は,地代論の論争,経理学論争,生産力論争など,林業研究を深めた重要な論争があり,それが研究の水準を押し上げた。『50年史』を利用して,立ち消えになってしまった課題,今日取り上げるべき新たな課題などを,現代の視点から議論し直すといった作業が必要なのではないか」と指摘している。他方,「林業経済学会は明確なディシプリンを持たない」のではないかという問題や,「研究・学問としての核を持ちつつも幅を広げること」の必要性にも触れている。
 現代において再生可能な資源である森林が評価される一方,森林の有する多面性への認識も深まり,それぞれの立場から森林問題への様々なアプローチが試みられている。このことは研究面でも言えることであり,林業経済研究への期待が高まっていることは紛れもない事実である。こうした中で,林業経済研究が対象をどの様に捉え,どの様な視角・方法で分析し,その結果を如何に社会に発信し,貢献していくのかが問われていると言えよう。
 林業経済学会は,50周年記念事業として出版した『林業経済研究の論点―50年の歩みから―』において年代別研究動向と分野別研究動向をまとめた。本書冒頭の「林業経済学会50周年によせて」において,当時の学会長の餅田治之氏は「この半世紀においていわばブームのように研究課題や研究手法の消長が見られました」と述べると共に,「研究課題についてブーム的な消長があったということは,私たちの研究がそれぞれの時代における社会的要請にきちんと対応してきたことを物語る証拠です」と評価している。林業経済研究への期待が膨らむ時期だからこそ,研究の積み重ねを顧み且つ再検討しつつ,その意義や今後の在り様を議論することには価値が出てくると考えたい。
 このような認識のもと,2011年春季大会の統一テーマとして「林業経済研究は森林セクターにどう貢献するか―気鋭の研究者はこう考える―」を立て,林業経済研究の蓄積を今一度振り返りながら,林業経済研究が森林,林業,林産業,山村の持続可能性の具現や発展に如何に貢献するかを学会として議論することとした。林業経済研究が対象としてきた様々な分野を考慮し,また第一線で活躍する気鋭の研究者に報告戴くのが今後にとって重要と判断し,島本美保子氏(法政大学),三木敦朗氏(信州大学),坂野上なお氏(京都大学),庄子康氏(北海道大学),栗栖祐子氏(林業経済研究所)に登壇して戴くこととした。このシンポジウムにおける議論が林業経済研究の深化,そして林業経済学の発展に繋がることを切に期待する。
 当日のスケジュールは多少の変更があることも考えられます。会場を含む詳細については,次号を参照下さい。
                2011年春季大会運営委員会