林業経済学会の紹介

会長よりご挨拶

 林業経済学会の前身、林業経済研究会が発足したのは1955年です。森林・林業を対象に社会科学的視点から研究を行う分野としては、戦前から林政学があったのですが、
その官房学的、体制内的体質を批判し、経済学理論に基づいた科学的分析から政策を批判的に検証していこうという運動が若手研究者を中心に拡がり、その主導的組織として
生まれたのが林業経済研究会でした。その後、1978年に研究会の体制は学会へと移行しました。
  現在の学会員数は約400人で、大学、(独法/国立研究開発法人)森林総合研究所を中心とした研究機関、関連団体・企業・NPO等に所属する研究者、国・都道府県の
行政職員等によって構成されています。
 私たちの学会の第1の特徴は森林と社会にかかわる幅広いテーマを取り扱っていることです。上述のような経緯から学会の名称は「林業経済」ですが、実際には会員は
林業生産だけではなく山村問題、環境保全、自然公園管理などを対象とし、手法としても経済学だけでなく社会学や行政学などを用いており、多様なテーマと手法で
研究を行っています(CiNiiで過去の学会誌が閲覧できますので、ぜひご覧になってください)。学会会則でも学会の目的の第1に「林業、林産業、山村さらには
人間と森林との幅広いかかわりに関する社会科学および人文科学の理論的・実証的研究の向上」としています。 第2の特徴は自由で闊達な議論が行われていることです。
創設の経緯に示されているように、私たちの学会は権威ではなく真実を求める自由な議論を求めてきており、それは今日も全く変わっていません。幅広いテーマに取り組む
会員が分野横断的な議論をしていることも大きな特徴です。また、こうした議論の展開を支えているのは学会の民主的な運営を追求し続けている会員の総意です。  
  森林と社会の関係に関心をお持ちの皆さんに、林業経済学会に関心を持っていただき、私たちの議論に参加していただくことを心待ちにしております。  

林業経済学会会長 柿澤 宏昭

林業経済学会 The Japanese Forest Economic Society